20170713傾聴講座

6月に2回目の講座を終えた「第10回 KCN 傾聴入門講座」ですが、去る7月13日(木)に最終回の講座を実施いたしました。最終日はこれまでの学びを活かした施設実習です。KCNが毎年受け入れて頂いている認知症対応型デイサービス施設「ほっとステーション」にお邪魔させて頂き、利用者の方々のお話を聴かせて頂きました。

伺ってまず最初の30分は「ほっとステーション」の施設長から、認知症の方への接し方についてお話をして頂きました。その際には、認知症の方への寄り添い方の基本だけでなく「介護はやり過ぎない」「残っている能力を活かす」「本人が納得するよう援助する」等々の施設の方針も説明して頂きました。「傾聴ボランティア」に限ったことではなく、施設へお伺いしての「ボランティア」の場合、それぞれの施設の方針にのっとって活動を行うと云うのが大原則です。「ほっとステーション」では「助けられたり、助けたり」を施設の理念にされているとのことでした。

それらを踏まえたうえで、いよいよ傾聴実習です。今回は、受講者の方と利用者の方と、それぞれ1対1の形式で1時間、お話を聴かせて頂きました。職員の方々も好意的に見守って下さり、充実した実りある体験学習が出来たと思います。その様子については、実習後、受講者の方とスタッフとで「振り返り」を行ったのですが、そこで出ましたお話のなかから、いくつかを要約抜粋して紹介することで、簡単ではありますが垣間見て頂ければと思います。



最初(相手の方が)振り向いてくれず拒否されているのかと心配しましたが、「ここにいますね」「ここにいて良いですか?」と云う気持ちで落ち着こうしました。声かけも強い口調ではなく御本人のあり方のままに、ゆっくりと付いていかせて貰うと、帰り際には満面の笑顔で握手を求めて下さり、「ここにいるだけで良いのだ!」と実感できました。こうした経験は(傾聴ボランティア)3年目で初めてで本当に良い勉強になりました。

(施設の方からお相手の方は)耳の遠い方だと云われて向かい合いましたが、心が通じたようで、ご商売をされていた、ご自身の輝いていた頃のお話を、沢山して下さいました。素敵な笑顔が印象的でした。

(相手の方は)たくさんお話して下さいましたが、実は緊張していたようでもありました。私はお話をお聴きするとき近付き過ぎるようです。途中で気付きましたが、気をつけたいと思いました。

施設では傾聴ボランティアが1つのイベントの様な形で入所者の方の喜びになっている、と云った感じでした。施設職員の方が日頃の介護のなかで入所者の方々と通じ合うのとはまた別のものなのだと感じました。



今回の傾聴はそれぞれ60分でした。人の話をただ「聞く」のではなく、注意を払って、より深く、より丁寧に、受容的・共感的な態度で真摯に耳を傾けるには、60分が限界だとも云われます。それでもその60分で心が通い合う瞬間があるのだと云うことを感じて頂けたのではないかと思います。また、コメントにもありましたが、施設における「傾聴ポランティア」と云うのは、そこでの生活あるいは日常のなかでの心模様に、外部から、そっと流れ込む「そよかぜ」の様なものなのかも知れません。

「第10回 KCN 傾聴入門講座」はこの様にして無事終了いたしましたが、今回の実習での学びを、受講者の方々それぞれの生活のなかで活かして行って頂ければと願います。またひと言で「傾聴」と云いましても「傾聴」は奥の深いものです。3日間の講座はその端緒に触れることしか出来ません。KCNでは更に学びを深めるために「スキルアップ講座」も実施しています。今回は9月に実施予定です。入門講座を終えられた方、また、ご自身「傾聴」を深めて行かれたい方々のご参加をお待ちしています。



第10回 KCN 傾聴スキルアップ講座」(2017年8月31日 申し込み締め切り)
第10回 KCN 傾聴入門講座」ご案内時の情報。(今後のご参考に)